霊は存在するのか
霊というものは、本当に居るのでしょうか。
信じる信じないは別として、日本には一般的に受け入れられている霊(幽霊)の概念と言うものがあると思います。
たとえば、守護霊だとか背後霊。あるいはまた、先祖供養しないと子孫が不幸になるとか。はたまた、恨みを持って死んだ人の霊が出るとか、地縛霊になるのだとか。
しかしながら、これらをそのまま肯定するのも、あるいは全否定するのも、どちらもちょっとおかしいことだと思います。
上記のような霊の概念は、もちろん地方によっても違うとは思いますが、物語やテレビ番組からの影響が大きいと思います。
昔の映画の影響で、UFOが円盤型ばかり目撃されるようになったり、宇宙人がみな「グレイ型」になってしまったのと同じではないでしょうか。
こうした、すでに出来上がった霊の概念が存在する以上、それに沿った話をすると相手に伝わりやすくなります。
それまで単に曖昧であったり不気味であったりしたものが、一定の納得できる論理の中に落とし込めるのです。
すると、宗教者や霊能力者たちは、自分が人々に受け入れられたいがために、余計にこの手の話をするようになり、それがまた広まってしまいます。
ここまであえて客観的に書きましたが、私は霊を否定しません。
では、霊(特に幽霊)とはなんなのでしょうか。
まず霊とは、多くの場合、理知的に納得できる形では存在していません。
たとえば、メディアに描かれる怨霊のように、何かの恨みを晴らすだとか供養することで消えるような、「AならばB」という論理の内側に居ないのです。
なぜなら、悪い霊とは、混沌、混乱、惑わしの側の存在だからです。
「こういうものだ」と言いきれないからこそ怖いのかもしれません。
しかし、霊を知っていれば、怪談話も心霊写真も怖くないし、怨霊などを気にする必要もなくなります。
次回また詳しく書きたいと思います。